2026年春夏「Bishu Material Exhibition」開催へ — 進化する尾州産地の提案
4月に向け、日本の繊維産地による展示会が次々と開催されます。その中でも、明確なディレクションを掲げ、素材展示や会場コンセプトを緻密に作り上げてきたのが「Bishu Material Exhibition」です。今シーズンも2026年春夏向けの商談会が、定番の「WITH HARAJUKU HALL」にて開催されます。
かつて尾州産地は「秋冬は強いが、春夏は弱い」と言われてきました。しかし、近年では時代性を反映した交織素材の提案により、そのイメージを刷新。尾州の産地展も進化を続けています。
特に、コロナ禍以降は カジュアルスタイルの優勢が続き、ストリートを意識した素材の需要が拡大。綿・ポリエステル・ナイロンといった素材を中心に、ジャケットよりもブルゾンやトラックジャケット、スラックスよりも ワークパンツやスウェットパンツ、トラックパンツ など、リラックスムードの漂うファッションが主流となりました。
しかし、ここ半年ほどで 「全身オーバーサイズなら良い」というムードから、洗練されたキレイめスタイルへと移行している兆しが見られます。トップスのみ、またはボトムスのみオーバーサイズといった部分的なルーズシルエットは残りつつも、シャープなフィットとの組み合わせで、メリハリのあるスタイルが若者を中心に浸透しつつあります。
尾州の素材は、カジュアルでありながらも上質で洗練された仕上がりが特徴。そのため、キレイめなファッションスタイルとの相性が抜群です。この変化をいち早くキャッチし、ドレスダウンやカジュアルアップといった絶妙なバランスを意識したモノづくりが、今後さらに求められていくでしょう。
ファッションの潮流は、社会や経済の動向とともに、ますますスピーディーに変化しています。尾州産地がこの変化をどのように捉え、具現化していくのか。その挑戦を目の当たりにできる「Bishu Material Exhibition」の開催が今から楽しみです。
アクセス良好な会場で、尾州産地企業が皆さまのご来場をお待ちしております。ぜひ足をお運びください。
【開催概要】
開催日程 | 2025年4月15日(火)~16日(水) |
開催時間 |
25日(水) 9:30~18:00 26日(木) 9:30~17:00 (最終入場は終了時間30分前まで) |
開催場所 |
WITH HARAJUKU HALL (3F) <東京都渋谷区神宮前1-14-30> |
主催 | 公益財団法人尾州ファッションデザインセンター |
入場 | 無料 |
出展社 |
岩田健毛織(株)/ 長大(株) / 時田毛織(株) / 日本エース(株) / 林実業(株) / ヒラノ(株) / ファインテキスタイル(株) / 三星毛糸(株) / みづほ興業(株) / 宮田毛織工業(株) / 虫文毛織(株) / 森織物(資) |
お問合せ先 |
公益財団法人尾州ファッションデザインセンター 愛知県一宮市大和町馬引字南正亀4-1 TEL:0586-46-1361 FAX:0586-44-7455 |