2026SSの欧州素材展示会は1月からスタートする。ドイツ・ミュンヘンで開催される「2026SS MUNICH FABRIC START」が1/21~22、イタリア・ミラノで開催される「2026SS Milano Unica」が2/4~6、フランス・パリで開催される「Texworld Apparel Sourcing Paris 2025」が2/10~12、同じくパリで開催される「2026SS Première Vision」が2/11~13と、毎週のようにEUのどこかの国で世界的な素材展示会が開催されている。その中でも、欧州以外の出展者を認めてこなかった“Milano Unica”が、2014年より一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構と独立行政法人日本貿易推進機構(ジェトロ)によるパビリオン形式で出展(The Japan Observatory)を認めてから丸10年が過ぎようとしている。初回から尾州産地では合同出展の形で出展してきた。基本は秋冬シーズンのみを対象にしてきたが、今期(2026SS)に公益財団法人一宮地場産業ファッションデザインセンター(FDC)が取りまとめる3社合同ブース“BISHU WOOL COLLECTION”として出展し年2回(7月・2月)継続出展することにより尾州ブランドの一層のPRを図ることとした。公募による参加企業は、国島(株)、ササキセルム(株)、中伝毛織(株)となり、活発的な商談が行われたようだ。昨今の欧州展示会では、程よいサイズ感のMilano Unicaに海外メゾンの人気が集中していると聞くが、欧州ブランドだと今月頭より2026SSの素材企画の最終調整が行われるので、手元に届いたスワッチからどれだけの着分依頼がくるのかが楽しみである。日本製素材への安心感や品質の高さをほとんどのハイブランドは周知の事実として受け入れているので後は、生産までのリードタイムと対応のスピード感が大切になってくる。エージェントとの連携を強化し、欧州に向けて“Made in Bishu”の素材が1点でも多く届くとを願っている。
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2026SS The Japan Observatory TREND AREA | BISHU WOOL COLLECTION |