国内ウール製造の一大産地である尾州の最大の強みを発揮する秋冬シーズンが到来する!繊維・ファッション業界では、マストで来場すべきという位置づけになっているBishu Material Exhibitioの2025年秋冬シーズン商談会が、定番となった「WITH HARAJUKU HALL」で開催される。
昨今では、産地展と呼ばれる産地企業が集結して開催される東京での商談会が、規模の縮小や開催取りやめ等、国内の経済の悪化が繊維産地にも影響を及ぼしている。またモノづくりの面で見ても、時流に合わせるかのようにどの産地でも“複合化”が進んでいる。尾州産地ももちろん、ウールが主軸であることに変わりはないが、他の天然原料に加えて、合成繊維との複合素材も増えてきている。嘗てより原料よりも、風合い・肌触りや意匠力の方に目がいくドメスティックブランドやアパレルブランドが増えてきているのは、その先の消費者のニーズを組んでのマーケティングによるものが大きいのだと思う。尾州産地においては、シーズンに偏ることなく生産の平準化はバブル期以降では、常態化した課題であることは言わずもがなの事実であり、特に春夏シーズンでは顕著に表れる。しかし、得意とされる秋冬シーズンでも、ウール100%ではなく、原料の持つ機能を日々、研究しモノづくりを探求する姿は嘗ての日本のモノづくり企業の姿勢であり、それが今も変わらず継続していることに産地の強みを感じる部分でもある。商談会とは字のごとくビジネスを行うために開催されるものであり、ファッションという時流に左右される産業であるからこそ、“その潮目”をキャッチすることは非常に大切なことだ。
また気候変動が激しくなった今でも、短く感じる冬には、冬らしい素材を羽織りたい消費者の心理も変わらない。特に天然素材由来の優しさや柔らかさを知る尾州への期待は大きい。「今期の尾州の提案は、どんな感じなのだろう?」そんな期待を持ちつつ、来場を楽しみにしているバイヤーも多いはず。ファッションの土台を担う素材を製造する産地企業が、どのように時流を読み、具現化するのか、開催が待ち遠しい商談会である。
Bishu Material Exhibitionは、今シーズンはリアル展のみの開催となり、会場は、継続してJR原宿駅前の好立地にある「WITH HARAJUKU HALL」。アクセスの良い会場にて、尾州産地企業が皆さまのご来場をお待ちしておりますので、是非とも足をお運びください。
【開催概要】
開催日程 | 2024年9月25日(水)~26日(木) |
開催時間 |
25日(水) 9:30~18:00 26日(木) 9:30~17:00 (最終入場は終了時間30分前まで) |
開催場所 |
WITH HARAJUKU HALL (3F) 東京都渋谷区神宮前1-14-30 |
主催 | 公益財団法人尾州ファッションデザインセンター |
入場 | 無料 |
出展社 |
岩田健毛織(株)/ 長大(株) / 時田毛織(株) / 日本エース(株) / 林実業(株) / (株)ヒラノ / ファインテキスタイル(株) / 三星毛糸(株) / みづほ興業(株) / 宮田毛織工業(株) / 虫文毛織(株) / 森織物(資) |
お問合せ先: |
公益財団法人尾州ファッションデザインセンター 愛知県一宮市大和町馬引字南正亀4-1 TEL:0586-46-1361 FAX:0586-44-7455 |