9月24日(水)、中部ファッション専門学校が開催する「CFC FASHION CONTEST 2015」の第一次審査会のため、愛知県知立にある中部ファッション専門学校にお邪魔した。
大きな講堂には、個人作品応募総数730点、及び企画作品のデザイン画がズラリ! ファッションデザイナーのナカアキラ氏と共に、黙々と気になるデザイン画をピックアップしていく。デザイン画での選定になるので、やはり“絵の上手い”学生の作品に目が行きがちになってしまう。しかし、プロのデザイナーでもデザイン画が得意ではないがフォルムになった途端に生命を吹き込まれる作品を作る人はたくさんいる。なので私は、今回のテーマである『WHAT’S NEW?』にポイントを置き、どのような解釈で自分の作品テーマに設定したのかをキチンと書いている学生のコメントを読み、デザイン画と照らし合わせていった。(かなりの時間を要するが、どんな思いでデザイン画を仕上げたかを知りたいと思ったからだ。) テーマと設定が合っていない学生も正直いるが、私の意識を変えることで私が「これが新しさ?」と思ったもの(私は古いと思ったり、過去の焼き増しと思うようなこと)でも、今の二十歳前後の学生には新しいことなのだろうと思えるようになる。
いつもこの審査会では「コンセプトがしっかりしているがデザイン画が正直、上手ではない学生」をこの第一次審査会で見つけることを結構、楽しんでいる。中には「この難解な自分のコンセプトをどうやってフォルムにするだろう?」と思える作品や「本当に出来るのなら、見てみたい!」と思える作品が、最終公開審査会でどう具現化されたのかを想像しながら審査している時は期待で胸が膨らんでいく。今回ももちろん、そういったデザイン画をピックさせてもらったが、何となく元気がない作品が多かったようにも思える。逆に1年生の勢い!みたいなものを感じた審査会であった。
![]() |
![]() |
this blog written by T.Kanemaki