<Kのつぶやき>選挙投票用紙は日本の技術の賜物

何だか、ニュースを賑わせていた“東京都議選&東京都知事選挙”が終わった。

“政治・スポーツ・宗教”の話は、社会人として話していけない!と学生時代にいろんな方が言っていたので、その癖が身に染みている私ですが、今回は選挙の中身の話ではなく、投票時に有権者全員が手にする投票用紙について書かせていただきます。

選挙の際に会場で手渡れる投票用紙、、、実は特殊な紙だって知ってましたか?

あの紙は、東京都千代田区に本社を置く合成紙メーカー「株式会社ユポ・コーポレーション」が製造しているその名も“ユポ”という合成紙なのです。

本来「紙」は木材の繊維をほぐした「パルプ」が原料であるのに対し、「ユポ」は「ポリプロピレン樹脂」が原料になっているとのこと。この「ポリプロピレン樹脂」を引き延ばして、紙状にすることで微細な穴が無数に開いたフィルムのような構造になるそうで、この無数に空いたフィルムに、鉛筆で書く際に削れる黒鉛が入ることでくっきりときれいな黒色が表現されるそうです。なので、選挙の際に投票所で常備されているのが鉛筆なのですね。この原料から見ると鉛筆以外に油性の筆記具であれば字が書けるが水性の筆記具だと染み込まないということもあって選挙では、「鉛筆または油性の筆記具」というのが通例になっているのではないでしょうか?

この「ユポ」は1986年から販売がスタートし、地方自治体から広がり、2021年に行われた衆議院選挙では全都道府県で使用されたという選挙にはなくてはならない「紙」になっている。

そして前述のようにきれいに字が書けるだけではなく、原料が「ポリプロピレン樹脂」であることにより、通常の紙のように容易く切ることが出来ず、開票時の不正も防止する結果になっているように思う。やはり日本の繊細な技術はスゴいです。

 

this blog written by T.Kanemaki
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