<Kのつぶやき>ウールに潜在するサステイナブルの可能性【副産物&アップサイクル編】


今回は、あまり一般的には知られていないと思われるウールサステイナブルに於ける副産物&素材でのアップサイクルを紹介します。

【副産物】
羊毛の表面(羊の皮脂分泌物<ウールグリース>)から得られるラノリン脂肪酸は、18-MEA(※注1)を豊富に含んだ唯一の天然素材である。以下に18-MEAについての詳細を記載するが、人毛同様に含まれている成分でもある。この18-MEAが多く含まれるラノリン脂肪酸を抽出することで出来たラノリン脂肪酸を使用して、人の皮脂に近いという特徴を活かしてリップクリーム、ヘアワックス等への処方に応用が可能だと言われている。羊毛から糸にする際に、余計な油分を取り除く必要がありますので、取り除かれた油分に含まれるラノリン脂肪酸を活用することで、立派な副産物になっていきます。

※注1:18-MEAは18-メチルエイコサン酸の略で、英語で書くと 118-Methyleicosanoic Acidとなる。 キューティクルの表面には様々な脂肪酸がコーティングしているのですが、その中の主成分が18-MEAであり、髪の表面の艶出しや指通り改善に効果的な成分である。

<注目キーワード>
・羊油
・ウールグリース
・ラノリン脂肪酸
・18-MEA

 

【アップサイクル】
ファッションにおいて、着なくなった洋服を染め直して新たなアイテムとして長く着用するように、ウールの糸や生地を染め直して、倉庫に眠って活躍の場がなかった素材たちに息吹を与えることも行なわれています。京都にある紋付の染工所が黒で染め直すように、黒に染めることが主軸にある場合が多いですが、特に糸を染め直すことを「黒落とし」と呼び、古来から活用されています。

<注目キーワード>
・染め直し
・黒落とし

 

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《各編での全ての参考文献》
・Wikipedia HP
・環境省 HP
・コトバンク HP
・化粧品原料事典 HP
・ザ・ウールマーク・カンパニー HP
・鈴憲毛織(株)HP
・繊維学会誌 第75巻 第10
・(株)トーア紡コーポレーション  HP
・ヤンマーホールディングス(株) HP
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this blog written by T.Kanemaki
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