新型コロナウィルスに関連ニュース Vol.4 <愛知県一宮市役所で野菜の販売?!>

 新型コロナウィルスの感染拡大で、我々国民の生活も制限や規制が始まっている。その一つで連日ニュースやワイドショーで物議を醸している「全国全ての小学校、中学校、高校、特別支援学校に対し、3月2日から春休みまで臨時休校とするよう要請」だ。仕事持つ子育て世代には大きな問題として取り上げられ、実際に休校により不要不急の外出を控え自宅待機している学生のストレス等も教育者から心配の声があがっている。そんな中、学校の休校によりビジネスに大きな打撃を受けている業種がある。それは、学校給食を引き受けている給食センターや、主食・総菜を提供する食材メーカー、そして材料を提供する農家にまで至ることになる。突然の要請に伴い、食材が消費されずに単に廃棄する危機にも至っている。
 このような状況下、愛知県一宮市内にある一般財団法人一宮市学校給食会が、愛知県一宮市役所本庁舎西側“夢織り広場”を会場に給食食材で生鮮野菜等納入業者への返品手続きやフードバンク等で対応ができなかった生鮮食品のうち、販売に適したものの即売会を開催した。開催された2020年3月2日は、格安な食材を求め、多くの市民が列をなしていた。予想以上に多くの来場があり通常は織物を含む地場産業を担当する市の職員も販売員となり多くの市民へ新鮮な食材を届けた。このような試みは今では多くの地域で行われているが休校がスタートした当日の対応ということもあって多くのメディアが取材に駆け付けた。“困った時はお互い様”という日本人の古き良き習慣が具現化した販売会で、連日の不安をあおるようなニュースにうんざりしている中で、心の中にポッと温かな光が灯った。

愛知県一宮市のHP(報道発表)

https://www.city.ichinomiya.aichi.jp/shisei/houdouhappyo/1032048/1032397/1033379.html

※上記発表の訂正お知らせ文は以下のURLに掲載。

https://www.city.ichinomiya.aichi.jp/shisei/houdouhappyo/1032048/1032895/1033438.html