理事長 挨拶

年頭所感 “サスティナブル”

日本毛織物等工業組合連合会

理事長 早川 隆雄

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 昨年の年初は、東京オリンピック・パラリンピックが開催されることが予測され、更なる経済発展の気運が満たされていました。

しかしながら、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、わが国経済は未曾有の影響を受け、極めて深刻な打撃を被った年となってしまいました。繊維業界は、小売店の休業や外出自粛により、衣料品の売り上げが極端に落ち込み、その影響はテキスタイルまで及んでいます。

昨年は「尾州のサスティナブル探求」をスローガンに、飛躍できる産地を目指し、組合変革に取り組んでまいりました。海外展開の推進は必要不可欠で、販路開拓と産地における技術力・開発力を強めて産地全体を底上げし、メイド・イン・ジャパンの価値を世界に発信・提供していく必要があります。繊維の可能性を探求し、素材改革を起こしていくこと、そして新しい価値を創造し、それに見合う適正な価格設定の実現が必要であります。異業種や他産地との連携を促進し、繊維産業の魅力を発信し、社会課題の解決に貢献していくためにサステナビリティー(持続可能性)を追求し、責任あるサプライチェーンのための企業行動、品質保証体制の強化、社会的責任に努めて参ります。また、RCEP(東アジア地域包括的経済連携)・日中韓FTA・TPP(環太平洋パートナーシップ)の経済連携協定により、成長著しい中国市場に向けたテキスタイルの展開が見込まれます。

昨年、4回目の海外バイヤー招聘商談会は、中国バイヤーを招くことが困難となり一宮会場と上海会場をオンラインでつないで商談をしました。中国アパレルブランド10社と産地テキスタイルメーカー15社と2日間で商談会を開催しました。商談会では現反発注など産地の技術力、意匠力で作製した高品質、高感性、高機能の素材に注目がありました。JFWジャパンクリエーションの展示会「Bishu Style展」での商談に、品質が高く、ロスの少ない国産素材に手応えがあり、メイド・イン・ジャパンにこだわった独自商品を通じて、お客様を増やし、「高品質」にこだわり続けるものづくりが使命だと思っています。今年も“サスティナブル”をスローガンに産業基盤の維持強化に努めてまいります。(公財)一宮地場産業ファッションデザインセンター(FDC)によるBishu Material Exhibition(MBE)の展示商談会、ジャパン・ヤーン・フェア(JY)展などの展示会も広く業界に定着してきました。

最後になりましたが、組合員皆様の一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げますとともに皆様方のご健康とご多幸をお祈りいたしまして、私の新年のごあいさつとさせていただきます。